国連・憲法問題研究会講演会
何が「田母神」を生み出したか
― 自衛隊と歴史修正主義 ―
講師 山田朗さん(明治大学教員、日本近代史・軍事史)
日時 1月21日(水)午後6時半~
会場 文京区民センター3階C(春日駅・後楽園駅・水道橋駅)
参加費 700円(会員500円)
国連・憲法問題研究会
連絡先 東京都千代田区富士見1-3-1上田ビル210工人社気付
(TEL)03-3264-4195 (FAX)03-3239-4409
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10月末、田母神俊雄・前航空幕僚長の「論文問題」が発覚しました。「田母神」は論文「日本は侵略国家であったのか」の中で、「我が国が侵略国家だったというのは濡れ衣だ」「(自衛隊が)集団的自衛権も行使出来ない」「攻撃的兵器の保有も禁止されている(のはおかしい)」などと主張しました。
田母神は自衛隊統合幕僚学校校長だった時、「新しい歴史教科書をつくる会」副会長など、旧日本軍の加害の歴史を否定し侵略戦争を美化する人物を講師に、「大東亜戦争は自存自衛の戦争」として、「憲法や教育基本法の問題点を教える」教育を繰り返し行ってきました。まさに「クーデター」です。
この田母神を空幕長に任命したのは安倍政権であり、福田政権も名古屋高裁のイラク派兵違憲判決(08年4月)に対して「そんなの関係ねぇ」という田母神の憲法無視の放言を容認しました。その結果が論文問題です。
さらに麻生政権は、論文が政府見解に反する点だけを問題として、「田母神」を懲戒免職とせずに定年退職(退職金七千万円!)としました。政治家からは田母神支持発言が相次いでいます。
旧・日本軍とは違うとして存在を正当化してきた自衛隊でなぜこのような人物がトップの座に着くことができたのか。背景には何があるのか。山田朗さんに講演してもらいます。
山田朗 やまだあきら。明治大学教授。日本近現代史、軍事史、天皇制論。自衛隊イラク派遣違憲名古屋訴訟の原告側証人として、航空自衛隊のイラクでの活動実態が違憲・違法であることを証言。著書に『大元帥・昭和天皇』(新日本出版社)、『軍備拡張の近代史――日本軍の膨張と崩壊』(吉川弘文館)、 『歴史修正主義の克服――ゆがめられた<戦争論>を問 う』(高文研)、『昭和天皇の軍事思想と戦略』(校倉書房)、『護憲派のための軍事入門』(花伝社) 他
文京区民センター