シンポジウム
イージス艦「あたご」による漁船沈没事件を考える
昨年2月19日に千葉県野島崎沖で起こった、イージス艦「あたご」の衝突による漁船「清徳丸」沈没という痛ましい事件は、1998年の「なだしお」事件、2001年の「えひめ丸」事件の教訓を生かさず、軍事優先の海がなお続く実態を明らかにしました。
「あたご」は前方に漁船団がいることを承知しながら、自動操縦態勢のまま突っ込んできたのです。艦長は就寝中、見張りは雨を避けて甲板から艦橋に入っていたというお粗末さでした。父親の吉清治夫さんとともに行方不明になった哲大さんは23歳。20万漁民の半数以上が60歳を超える漁業崩壊のなかで、わずかに残る希望の灯を自衛隊が消したのです。国会で石破防衛相が詫び、艦長も家族宅を訪れて詫びました。しかし海難審判で事故原因の解明が始まると、海上自衛隊は漁船側に事故原因ありという主張を始めました。本年1月22日に海難審判裁決が出たのを機会に、この事件がどこまで解明されたのか、市民の手で検証してみたいと思います。どうぞご参加、ご協力ください。
日時 3月7日(土)14時~17時
会場 毎日ホール 地下鉄東西線竹橋駅1b出口・パレスサイドビル地下1階
参加費 500円
「あたご」事件とは何か
大内要三(平和に生きる権利の確立をめざす懇談会)
海難審判で何が争われたか
田川俊一(弁護士・海事補佐人)
「あたご」はどのような船か
杉原浩司(核とミサイルにNO! キャンペーン)
漁民の生活を脅かす自衛隊 交渉中
司会 吉田悦花(俳句誌『炎環』編集長)
賛同人(2月20日現在)
土井一清(元日本海員組合組合長)/浦田賢治(早稲田大学名誉教授)/照井 敬(元神戸商船大学教授)/田島泰彦(上智大学教授)
主催
平和に生きる権利の確立をめざす懇談会(平権懇)