機関紙「ジャーナリスト」5月号で、憲法記念日にちなんだ記事を出せればと思います。
どんな社説があるのか、ネットで読めるものをいくつか集めてみました。
朝日新聞
憲法記念日に―貧困、人権、平和を考える
読売新聞
審査会を早期に始動させよ
毎日新聞
憲法記念日に考える もっと魅力的な日本に
東京新聞
憲法記念日に考える 忘れたくないもの
産経新聞
【主張】憲法施行62年 脅威増大を見過ごすな 9条改正し国の安全を守れ
西日本新聞
憲法記念日に考える 変えたらどんな国になるのか
北海道新聞
憲法記念日 いま生きる手だてとして
中日新聞
忘れたくないもの 憲法記念日に考える
中国新聞
憲法25条の今 生存権、空洞化させるな
神奈川新聞
社会保障の抜本改革を
河北新報
憲法/「生存」の土台見つめ直して
沖縄タイムス
「憲法と沖縄」 人権保障の砦が危ない
琉球新報
憲法記念日 平和の理念再確認したい/拡大解釈は許されない
熊本日日
憲法記念日 意義を冷静に再確認する時
格差と貧困が問題となる今日の状況で、憲法記念日の社説もそれを反映しているのでしょう。憲法25条に関するものが目立ちます。
5月号では、いつごろから25条が憲法記念日社説に多く登場するようになったのか。改憲手続きに関わる社説。9条の意義を説く社説の最近の動向など、通時的観点も含め、どなたかに記事を依頼しようかと検討中です。
追記 リンクしたURLが社説のトップに来るものをはずしました。魚拓をとったほうが良かったですね。
いくつかを抜き書きします。
中日新聞
寒空の下のテント村が思い出させたもの、“北”をにらむミサイルが忘れさせたもの…いずれも憲法の核心です。いまこそそれを再確認しましょう。(後略)
西日本新聞(前略)
むろん「不磨の大典」ではあり得ません。不朽でもありません。本当に都合の悪いところがあれば、改正の是非を論じるのは当然でしょう。
そのとき大事なのは、憲法を変えたら、そのあと「私たちの国がどんな国になるのか」という想像力です。
その想像力こそが、いま政治の場で論じられている改憲論の中身と、それが目指している「国のかたち」を見極める眼力につながるはずです。(後略)
北海道新聞 日本国憲法が施行されてきょうで六十二年となる。
前文はうたっている。
「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」
これは、憲法の柱として、第九条の戦争放棄と、第二五条の生存権、すなわち「平和」と「福祉」が一体の関係にあることを示している。
だが「派遣切り」に象徴される貧困問題が顕在化し、生きる権利そのものが侵害されている。国際貢献を名目に自衛隊を海外に派遣しようとする動きもやまない。
人として生き、平和を守る手段としてこの憲法を活用したい。
(後略)