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機関紙「ジャーナリスト」2013年2月号から転載します。
「このごろのマスメディアは変だ」 右傾化潮流とマスメディア 関千枝子 昨年暮れの衆院選の結果、国会は「右」でいっぱいになった。憂鬱な気分で正月を迎えたという手紙をたくさんもらったが、中に「でも、私の周りの人たちは全く違う意見で、戸惑っています」というのがあった。つまり、円安、株高、デフレ脱出――景気好転の期待が大きいというのだ。確かに世論調査でも安倍内閣への支持は高まっているらしい。どのメディアも、アベノミクスが成功するかどうかの疑問は書いているし、いまは「安全運転」で、参院選挙で勝ってから本来の政策をやるとも書いている。しかしその程度の報じ方では、とうてい事の本質、安倍晋三氏が本当にやりたいこと、つまり「戦後レジームの終焉」が何なのか見えないのではないだろうか。 選挙の自民圧勝は小選挙区制の弊害である。しかしそれを差し引いても、右勢力の「人気」をどう考えるか。私の近所のオッチャン達との飲み会でも、「尖閣列島を占領してしまえ」とか「平和憲法があるから日本がバカにされる」といった言葉が飛び交う。2年前にはなかったことである。世の中全体の潮流が右傾化していることを私は恐れている。 3・11以後、「がんばれニッポン」のかけ声の中、自衛隊や日米安保への疑問も吹き飛び、「自衛隊よくやった。〈お友達作戦〉ありがとう」の声ばかりが目立った。そんな中、しばらくの間メディアから、沖縄もTPPも、教科書も、まして憲法など吹き飛んでしまった。原発報道への批判・反省は起こったが、こればかりに関心が集中し、復興が進まぬことへの怒りは、スピーディに事を進める強いリーダーを求める風潮になった。 そんな中、尖閣列島問題など領土問題で、ナショナリズムはますます煽り立てられた。橋下氏の「出自」を書いた佐野真一氏のレポートは確かに問題だが、彼によると、橋下氏のパーティについてのメディアの批判のなさに怒ったと書いている。石原氏が都知事をやめて立候補を表明した時、テレビが生中継し、彼の日本国憲法罵倒を全部放送したのには驚いた。これって一方的宣伝ではないか! 批判精神をなくし、強い者=人気者におもねるのは、もはやジャーナリズムとは言えないと思うが――。 市民の運動は地道に懸命に行われているが、原発の問題でさえ、報道されることはほとんどない。院内集会にさえ、近頃メディアの取材の姿を見かけない。これでは一般の国民には情報さえ伝わらない。 新聞と一般読者との一番の接点は投書欄と思うが、私の友人は衆院選挙の間、せっせと憲法改正について投書しつづけた。結果は成果ゼロだった。彼によれば、朝日新聞の「声」欄の投書で選挙期間中憲法にふれたものは2通だけだったという。ツイッター上での改憲への疑問は12月になって急上昇し、経済政策を上回るのに、と彼は嘆いていた。「このごろのメディアは変だ」という声を、メディア内部の人たちは分かっているのだろうか。
by ywatari4
| 2013-04-08 10:55
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