岩波セミナールーム(東京・神保町)で開かれた「ドイツの二つの戦後処理を知る旅報告会 記憶の碑-和解の関係者たち」に行きました。
司会はJCJ国際部の伊藤力司さん(元共同通信外信部)、スライドを使った旅の説明はJCJ運営委員の菅原秀さん(ジャーナリスト)、視察旅行の報告は内海愛子さん(大阪法経大学アジア太平洋センター客員教授)と、岸俊光 さん(毎日新聞学芸部)。
最初に企画の目的をDr. ウーヴェ・シュメルターさん(ドイツ文化センター所長)が話しました。
旅行の企画者である佐藤健生さん(拓殖大学教授)が、前提となる事実を話してくれたのでわかりやすかった。
参加は43人でした。
興味深い論点としては、
・「和解」と言う言葉が、ドイツで使われている意味と、日本語で受け取られる意味が違っているのではないか。
・日本では、「戦争」が問題となるが、ドイツでは「体制」が問題とされてきた。
・「二つの戦後処理」というのは、ナチス体制の処理と東ドイツ体制の処理。
・ドイツでは加害を認めて過去と向き合う姿勢に誇りを持っている。
・日本では村山内閣のときに構想された資料館はできなかったが、
アジア歴史資料センターで資料公開している。
などです。