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2006年5月号から出版部会例会の記事を採録します。
沖縄戦の殉国美談化 「集団自決」訴訟の狙い 出版部会が例会 小幡時彦(出版部会) 沖縄「集団自決」訴訟とは何か。昨年8月5日に提訴された(大阪地裁。口頭弁論は10月28日、今年1月27日、3月24日の3回。次回は6月9日)この訴訟は、一般にはあまり知られていない。 JCJ出版部会(共催・出版労連、協賛・MIC)では、この訴訟を多くの人々に知ってもらうことが重要だとして、「大江健三郎・岩波書店への訴訟が狙うもの-沖縄戦「集団自決」と日本軍をめぐって」(4月28日、東京堂会議室。107人参加)を開催したものだ。報告は、提訴されている岩波書店の岡本厚さん、沖縄関係の書籍を多数出版している高文研の梅田正己さん。 まず岡本さんが問題の概要について語った。 原告は、梅澤裕(88歳。元座間味島第一戦隊長)と赤松秀一(72歳。赤松嘉次元渡嘉敷島第三戦隊長の弟)。訴えられた出版物は、大江健三郎「沖縄ノート」1970年、家永三郎「太平洋戦争」1968、86、02年、中野好夫・新崎盛暉「沖縄問題20年」1965年。これらの記述が名誉毀損にあたるとして(原告の主張「隊長として自決を命じていない」)、岩波書店と大江健三郎に、損害賠償と謝罪広告、出版停止を求めている。 彼らが根拠にあげるのは、例えば、曽野綾子「ある神話の背景」1973年、宮城晴美「母の遺したもの」2000年の書籍ほかである。 戦後になり日本軍が沖縄住民に無残な犠牲を強いた沖縄戦について、沖縄タイムズ「鉄の暴風」1950年はじめ多くの書籍が出版された。「沖縄ノート」等はそうした書籍に連なるものだが、どういうわけか、提訴は対象を岩波書店と大江健三郎に絞っている。 軍命はなかったという主張について、当時存命だった赤松は70年代に発言、特に梅沢は80年代に猛烈な運動を行っているが、今回のような裁判に訴えるという行為は行っていない。なぜ30年以上前の古い出版物に対して、いまこうした行動に出たのか。 訴訟の背景や狙いについて岡本さんはこう語る。当時の大状況を無視して、軍命があったかどうかのみに問題を矮小化し、「集団自決」を殉国美談に仕立て上げようとしている。これは、沖縄戦の評価(とりわけ日本軍の行為)を転換させようとする右派(歴史修正主義)の戦略の一環ではないか。自由主義史観研究会は、訴訟に先立って慶良間島で調査を実施し、取り組む当面の三つのテーマの一つとして、沖縄集団自決をあげている。教科書から南京虐殺を削除させたことに続いて、これもそうさせようというのだ。 次に、梅田さんが天皇制軍国主義教育による敵への憎悪と、米軍に包囲された島という極限状況下の恐怖について解説した。また、座間味島では住民600人に対し日本軍1000人が学校や民家に分宿していたことや、渡嘉敷島では住民に手榴弾2個が渡されていた事実などを指摘した。1坪あたり21発のすさまじい砲爆撃という臨界に達した恐怖の中で起きた「集団自決」は、沖縄守備軍司令官の訓示にみられる「軍官民共生共死」の思想によってもたらされた。 会場からは、「幅広い運動を起こすべきだ」「積極的な裁判支援体制が必要だ」(いま原告側の傍聴者が7割以上)という意見が多数出された。
by ywatari4
| 2008-03-30 17:06
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