9条世界会議の1日目は全体集会。1部に参加して用があるので帰りました。
集会は幕張メッセのイベントホールで行われたのですが、近くの国際会議場では運動団体のブースが並びました。
全労連、平和委員会などの昔からの運動団体から六ヶ所再処理工場をとめようという運動や慰安婦問題解決オール連帯ネットワークなど新しい組織などが集り、賑わっていました。
出展する運動団体の立場からいえば、憲法九条に関心のある市民は自分たちの問題にも関心を寄せてくれるかもという期待もあるでしょう。また、自分たちの運動がもっと大きな広場に出て、人々と交流したいという意欲からとも思えました。
運動をやっているとその分野に閉じこもりがちだという反省はJCJ活動などでもあります。全体状況をふまえるといっても、概念的な大所論にとどまります。
この9条世界会議に多くの団体が賛同し、ブースを出展したことは、今の市民運動や平和運動などの次ぎのステージへの模索と思えました。
全体集会で印象に残ったのは、平和の問題を飢餓、貧困、性差別、環境、教育などグローバルな諸問題との関わりで考える視点です。
そして日本国憲法第9条を、過去の戦争の反省に立つものとしてだけではなく、現代の戦争に脅かされている市民の希望として語る姿勢です、
基調講演を行ったマグワイアさんは、北アイルランド和平を実現させた経験から、紛争解決は暴力でなく話し合いでしかもたらされないと強調しました。
同じく基調講演を行ったコーラ・ワイスさんは、貧困や飢餓の対策に向けられるべき予算が戦争に費やされていると自国のアメリカ政府を批判しました。
憲法9条が日本の政治の枠組の中でのイシューではなく、世界の市民の連帯の中にあると感じさせる集会でした。