1月10日に行われたピースウォークとシンポジウムに参加しました。聖アンデレ教会(港区・芝公園)で開かれたシンポジウムでは、日本YWCA、JVC(日本国際ボランティアセンター)など主催団体の方や広河隆一さん(ジャーナリスト)、高橋和夫さん(放送大学)、池田香代子さん(翻訳家)などが発言。封鎖されたガザの実情を伝える土井敏邦さん撮影の映像も流されました。
ここではマスメディアに関わる印象に残った話を2点、記しておきます。
一つは広河隆一さんの発言。広河さんは日本のマスコミの伝え方が、ハマスが先に攻撃を仕掛けてきて、イスラエル側が防御のために反撃したように伝える。しかしこの数ヶ月、イスラエル側に被害は出ていないと指摘。また、日本では「suicide atack」をh自爆テロと恣意的に訳し、ハマス側の軍事攻撃を「テロ」という印象を持たせていると批判しました。
もう一つは高橋和夫さんの指摘。高橋さんは、イスラエルの攻撃が12月27日とクリスマスが終わった直後である点を、「クリスマスの時に軍事行動をすれば国際的な批判を浴びる。クリスマスが過ぎ、世界のメディアも政治家年末年始の休暇に入る頃にことを起せば、世界の反応が遅くなる」と推測。イスラエルは国際世論は気にしないと公言しているが、それは気にして居る証拠。世界中で抗議行動が起こればイスラエルをけん制できる、と語りました。日本のデモが中東や世界で報道されれば、パレスチナの人を勇気づけ、イスラエルをけん制できると、民衆の行動の意味を強調しました。