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「ジャーナリスト」08年11月号から。
緊急発言 地デジ問題 立教大学准教授 砂川浩慶さん 残り8千万台は切り替え困難 一局あたりのコスト約60億円 このままデジタル化は大混乱 2011年7月に予定されている地上波テレビのデジタル完全移行。現在のアナログ受信機は映らなくなり、デジタルテレビへの買い替えが必要だ。受信機を買い、数万円のアンテナを設置する負担を視聴者に強いるこの地上波デジタル(地デジ)は、放送局や社会に何をもたらすのか。民放連時代、デジタル化を担当してきた砂川浩慶・立教大学准教授を、tvk(テレビ神奈川)の伊東良平氏と共に訪れた。 ―2011年7月に間に合うでしょうか。 全てのテレビがアナログからデジタルに置き替わるのは絶望的です。テレビ台数の正確な統計はありませんが、1億2千万台のテレビ受信機があるといわれています。デジタルテレビの普及は現在およそ4千万台です。ただこれはDVDやケーブルテレビ用のデジタルチューナーを含めた数字です。それを考慮せず単純に考えても、残りは8千万台。1年にテレビの買い替え需要は1千万台程度ですから、全部がデジタルテレビになるのに8年かかる。北京オリンピック前の今年7月に需要は増えましたが、それでも対前月比は122%です。そこから類推すれば、テレビの売り上げが年に1000万台から1200万台になることはあっても、それ以上にはなりそうもない。 電波を送り出す、放送局側の準備は間に合うでしょう。集合住宅の共聴アンテナの更新になかなか同意が得られないなどの問題はありますが、一番のネックは受信機の普及です。 11年7月という日付は、01年の電波法改正の施行から10年、アナログ免許の返還期限が10年後というだけです。アナログテレビがまだ何百万台も残っているというところで打ち切るのは大問題です。かといってこれだけ大宣伝して移行を延期すると、買った人は「騙されてデジタルテレビを買わされた」と思うかもしれない。 電機メーカーは年1000万台の需要を超えて、8000万台を3年で供給するのでは過剰投資になるので、2011年にはこだわっていません。 NHKの受信料の徴収ベースは世帯です。デジタルテレビは3年後に5000万世帯ほどには普及するでしょう。2011年でアナログ放送を打ち切っても、受信料ベースは確保されているから、経営的には問題ない。 ですから、民放が一番困る。1億2000万台をベースに広告出稿してきたのが、8000万台の受像機しか映らないとなれば、広告主は広告費の値引きを要求するでしょう。 ところが、それならば1億2000万台普及するまで切り替えを延期すると、こんどはアナログ送出の機材がもたない。放送局の設備はオーダーメードが多い。もう放送局のアナログ用の機械はない。放送局はどこも、だましだまし今の機械を使っている現状です。アナログ停波を何年も延ばすわけにはいかない。 おそらく来年の暮れまでに、アナログを打ち切るかどうかを判断しなければならなくなると思います。 ―延期するとすればどれぐらいですか。 再免許の2013年が一つの目安です。デジタルで制作した番組を一度、アナログにして放送し、アナログ放送は打ち切らないほうが現実的でしょう。 民放テレビ局は全国で127社です。キー局、準キー局を除いた地方局に国の予算をつけて放送局の設備を長持ちさせるほうが、受信機を低所得世帯に無料配布するより額が少なくてすみます。 国がデジタルチューナーを配ろうとしているのは、NHKの視聴料が減免されている世帯だけ。それではワーキングプア層には届きません。 ―デジタル化のマイナス面は? 地デジのコストは一局平均60億円といわれています。これは地域によって差があります。北海道や岩手県のように広いところ、長崎県のように離島の多いところは、中継局を多く建てなければならない。中継局の数は、共同化などで減らしましたが、建設コストは安くできません。 従って、地デジは普通の株式会社ではありえない投資です。年間売り上げを超える投資をして、そのリターンは一切ないのですから。 デジタル化の費用を出すために、番組開発、番組制作にお金が回らなくなる。デジタル化が破綻することはないけれど、デジタル化が終わってみたら、番組がチープになっていたということになりかねません。 テレビ局の経営もよくない。テレビ広告はその時代、時代の新しい産業が牽引してきましたが、今はそれがない。今年の10月改変でもタイムスポンサーをつけるのが大変でした。 売り上げの落ちる中、デジタル化コストがかさみ労働条件も悪化しています。放送現場の中に異なる賃金体系が混在して、現場の志気も落ちている。 もう一つ懸念されるのは災害時です。デジタル技術では一度データを圧縮してから解凍します。それに伴う遅れが出る。NHKの時報の時計画面が出なくなったでしょう。あれはデジタル化したからです。7時がどこでも同時に7時ではない。東京と鹿児島では4秒ぐらい差が出ます。 緊急受信速報のような場合、アナログでは9秒前に届くところが5秒前になってしまう。 放送はライフラインです。災害を考えれば、アナログ受信機がまだ何百万台も利用されているときに、それを停波してデジタルに切り替えるわけにはいきません。 ―なぜデジタル化したのでしょう。 伝送効率がよくて、他のメディアとも親和性が高い方式に替えようということです。技術進歩で他の媒体がデジタル化するときに、テレビだけアナログでいることはできない。本来デジタルというのは手段であって、目的ではない。 放送ではデジタルを使って何をするのかというのが出てきていません。画面がきれい。電子番組表が出せる。天気予報が常時出ている。それぐらいしかメリットがない。 12月からNHKが見逃した番組を配信するサービスを始めます。これなどはデジタルならではといえますが。 ―放送が担うジャーナリズムにも影響が出ますね。 デジタル技術では捏造がいくらもできます。 以前、林真須美容疑者が某メーカーのトレーナーをよく着ていて、その某メーカーがスポンサーだったので、トレーナーを無地にしようか、という話があった。半ば冗談ですが、デジタルならいくらでも可能です。 ―野球場の広告をはめ込むという話もありましたっけ。 バーチャルボードですね。今はやめていますが、そういうことがデジタルでは簡単にできる。ドラマでは予算がなくてエキストラが10人しかいないとき、デジタル技術で100人にすることができます。それをジャーナリズムの世界でやったらどうなるのか。 ―課題ばかりですね。 デジタル化を計画したときには、ここまで格差社会になり、地方が疲弊するとは考えていませんでした。その上に今の経済混乱です。11年の地上波デジタルへの完全移行を見直さないと、大混乱すると思います。 プロフィール すながわ ひろよし 1986年、日本民間放送連盟〔民放連〕入社。著作権、デジタル放送などを担当。2006年 立教大学社会学部メディア社会学科准教授著作 『地上デジタル放送』
by ywatari4
| 2009-02-07 11:20
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