「ジャーナリスト」09年4月号から「沖縄リポート」を再掲します。
理不尽なグアム移転協定、
基地建設と闘い続ける
ヘリ基地反対協、座り込み5周年集会
名護市辺野古への新たな米軍基地建設に反対しているヘリ基地反対協議会は4月18日、初夏のような陽差しがまぶしい辺野古の浜で、座り込み5周年集会を開いた。
5年前(2004年)の4月19日未明、基地建設のためのボーリング調査に強行着手しようとした那覇防衛施設局(=現在の沖縄防衛局)の暴挙を、駆けつけた住民・市民の手で止めたその日から、辺野古海岸での座り込みが開始され、今日まで続けられてきた。非暴力の海上阻止行動(ボーリング用やぐらでの座り込み)と広範な世論の力で05年9月にはリーフ上埋立案を断念に追い込んだ。その後、日米両政府が米軍再編の名のもとに押しつけてきた沿岸案(V字形滑走路)は、海上自衛隊まで動員して強行したアセス法違反の事前調査を経て、現在は、方法書の段階から「欠陥アセス」と批判を浴びてきた環境アセスメントの準備書が縦覧中だ。
基地建設計画発表から13年、未だ1本の杭も打たれていない美しいサンゴの海を前に、辺野古・命を守る会の嘉陽宗義おじぃは、13年のたたかいを噛みしめつつ「自然と平和を愛する者に敵はいない。我々は必ず勝つ」と力強く語った。
主催者や連帯挨拶の多くがアセス準備書に触れ、これにできるだけ多くの意見書を出すことが基地建設を止める力になると訴えた。
準備書は沖縄防衛局のホームページで公開されている。5400頁にも上る膨大なものだが、方法書にはなかった事業内容が準備書で突然出てきたり、ジュゴンの生息数は3頭で、辺野古にはいないので基地を造っても影響はない等、手続きも内容もでたらめきわまりない。準備書の縦覧期間は5月1日まで、意見書の提出締切は同15日だ。
集会ではまた、「在沖海兵隊のグアム移転に関する協定の衆議院可決に対する抗議決議」が採択された。「沖縄の負担軽減」の名目とはうらはらに、辺野古への新基地建設、海兵隊のグアム移転費用の日本負担を押しつけようとするこの協定に、沖縄県議会は3月議会で反対の意見書を決議し、政府に届けた。自公多数の数の横暴で衆議院可決されたが、「理不尽な協定と新基地建設阻止のためたたかい続ける」ことを参加者全員で確認した。
(浦島悦子)