JCJ機関紙09年4月号から転載します。
選挙報道は国民の知る権利にこたえているか
京都ジャーナリスト9条の会発足
3月14日、「京都ジャーナリスト9条の会」が結成集会を開き、朝日新聞大阪本社元編集局長の長谷川千秋氏が記念講演を行った。
昨年6月「京都憲法9条委の会」が瀬戸内寂聴さん、有馬頼底さんらの呼びかけで発足したことがきっかけで準備が始まり、憲法や言論の自由についての勉強会を重ね今回の発足を迎えたものである。
記念講演で長谷川氏は「国民の知る権利を守るべき報道が民意を反映していない」と述べ、選挙報道についての新聞の論調を分析、2大政党論が主流で、少数意見が無視されていると警告した。長谷川氏は講演の中で「(財界が組織した)新しい日本をつくる国民会議、いわゆる21世紀臨調にマスコミの幹部がこぞって参加していることが公正な言論を失わす原因になっている」としてジャーナリストは21世紀臨調という運動体から即刻脱会すべきだと語った。最後に長谷川氏はジャーナリスト憲法9条の会が、ジャーナリストがのびのびと仕事ができるよう強力な応援団になってほしいと期待をのべた。
発会式は鴨川出版元編集局長の湯浅俊彦氏が司会、発足までの経過は隅井孝雄氏(ジャーナリスト会議)が行った。会には京都新聞、朝日新聞、毎日新聞、共同通信、京都民報、鴨川出版、KBSなどの現役、OBに加え、フリージャーナリスト、学生、市民およそ70人が参加した。
京都ジャーナリストの会は京都に在住、または仕事をしているジャーナリストや報道に関心を持つ市民に参加を呼び掛けており、4月1日現在の会員は60人。年に数回一般に呼び掛けた憲法や言論の自由に関連する集会を開くほか、定期的に会員による勉強会、研究会を開く。(隅井孝雄)