今年も新そばの季節を迎える。江戸ソバリエの私は、2年前、新聞社系カルチャー教室で、「江戸蕎麦散歩」講座を立ち上げ、毎月、十数人のそば好きのみなさんとそば屋巡りを愉しんでいる。その評判を聞きつけた雑誌やテレビなどの取材を受けることも少なくない。さらに、新聞社系旅行社から、「そば旅行を企画できませんか?」というオファーを戴いた。
日本人の勤勉さを象徴するように、最近の旅は、歴史、俳句、巨樹、巡礼、街道ウォーキング、島、ローカル線など、さまざまなテーマを持ったカルチャー・ツアーが人気だとか。
団塊世代への辛口エールとして、『それでいいのか 蕎麦打ち男』という本もあるほど、そばの人気は、中高年を中心に根強い。最近は、若い女性や外国人の関心も高い。同じ趣味や指向を持つ仲間が集うことに、ツアー担当者は注目したのであろう。私は7月に1泊2日の「そば三昧の旅」ナビゲーターとして、25名を乗せた貸切バスで長野県飯山へ出発。オヤマボクチをつなぎに使った富倉そばと笹ずしを味わった。休耕地をそば畑にするため、「そば畑オーナーになろう」という呼びかけに、参加者は声を挙げてくださった。
次は「江戸ソバリエ吉田悦花と行く おくのほそ道そば三昧の旅」を予定している。「みちのくのそばと温泉を愉しみ、歌枕の地を旅する」として、10月24日、芭蕉出立の地・千住と深川を訪ね、日本橋で江戸蕎麦を味わう。続いて12月20日、日光東照宮や二荒山神社を訪ね、そばの里で年越そばを打つ。
お問合せは毎日新聞旅行 TEL03-3216-5341 へ。 (吉田 悦花)