東海林智毎日新聞記者の話で、印象に残っている話を記しておきます。
東海林さんは、自分は文章のうまい記者ではないけど、いわゆる軟派記事はうまいと言われていた、と語りました。新聞社では硬派、軟派とわけるようです。政治、経済などは硬派、社会面、街ネタなどは軟派なのでしょう。軟派記事がうまいというのは世相や人情に触れた記事がうまいということでしょうか。東海林さんは、シンパシーを持って聞くという話のときに、「自慢しちゃうけど」といって、そのことを語りました。
東海林さんは、文章上達法について、「とにかく書く。書けばそのぶん必ず上達する」と言います。また「書かないと下手になる」とも。
現場が第一という東海林さんは文章上達法についても実践派です。新聞労連の研修会の講師をした時、一緒に講師をした記者が、記事の書き方、まとめ方の講義を聞いて、「ああ、自分はそうやって記事を書いてきたのか」と思ったと言います。「勉強になった」と聞き手を笑わせる東海林さんですが、日々の取材と出稿を通じて体得した経験は、教えにくいものでもあるのでしょう。