「ジャーナリスト」10年3月号から転載します。
普天間基地 地元は「死ぬ気で」闘っている
県内移転許さぬ!! 相次ぐ抗議行動
3月8日、沖縄基地問題検討委員会が首相官邸で開かれ、国民新党は普天間基地の移設先として、嘉手納基地への統合案と米軍キャンプ・シュワブ陸上案を提示した。他にも「米軍ホワイトビーチと津堅島間埋め立て」「ホワイトビーチ東側の浮原島と宮城島間埋め立て」などが政府案として浮上している。
「もういいかげんにしてくれ!」というのが、沖縄の人々の本音であろう。沖縄県議会は2月24日、普天間基地の早期閉鎖・返還と県内移設反対を盛り込んだ意見書を全会一致で可決。3月11日に県議会代表団が北沢防衛大臣、前原沖縄担当大臣らに面会して意見書を手渡した。また4月中旬開催を目指し、超党派で普天間基地の県内移設に反対する県民大会の準備が進んでいる。
焦点となっている名護市では、1月24日の市長選挙で名護市への普天間基地移設に反対する稲嶺進さんが当選。3月8日、市議会はキャンプ・シュワブ陸上案に反対する意見書と抗議決議を全会一致で可決した。3月5日から毎週金曜日早朝7時から8時まで、キャンプ・シュワブ第一ゲート前での座り込みも始まった。
沖縄の動きに連帯して、首都圏の市民団体のネットワーク「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」は3月12日から毎週金曜日18時半、首相官邸前向かいの国会記者会館前で抗議行動を行う。3月26日18時半には「辺野古への基地建設断念と普天間基地の無条件返還を求める緊急署名」を官邸に提出。4月5日18時半には防衛省前で大規模抗議行動を行う。また、海外ネットワークを持つ複数のNGOが中心となって「美ら海・沖縄に基地はいらない!日米の市民・NGOの共同キャンペーン~みんなの力でアメリカの大手新聞に意見広告を出そう!」が、3月3日から始まった。
今後は政府と米側との交渉が始まり、3月中にも閣僚による検討会が開催される見通しである。「死ぬ気で反対してこない限り、地元の意向は反映されない」と言い放った平野官房長官だが、沖縄も、連帯する市民も、とっくに「死ぬ気」で闘っているのである。芦澤礼子(フリーライター)