8月14日の午後2時から、日本プレスセンターの10階ホールで、2010年度のJCJ賞贈賞式を行いました。
最初に柴田鉄治JCJ代表委員、JCJ賞選考委員が冒頭のあいさつ。
柴田代表委員は、今年はJCJ大賞がなかったが、それはずば抜けた作品がなかったからではなく、甲乙つけがたい作品が多かったからだと語りました。
新聞では普天間問題を報道した「琉球新報」「沖縄タイムス」が受賞。柴田代表委員は、「沖縄の二紙に比べると本土の新聞はとても新聞とは言えない」と批判しました。
信濃毎日新聞の「笑顔のままで 認知症―長寿社会」は、実名報道が特に賞賛されました。
出版の部門で受賞した「ルポ―資源大陸アフリカ」(東洋経済新報社)毎日新聞は、毎日新聞のアフリカ特派員の白戸圭一さんの著作です。柴田さんは、「日本の新聞社のアフリカ特派員は広大な地域をカバーしているが、一か所にとどまってあまり動きまわらない。しかし白戸さんは実に動く」と、その取材姿勢を称えました。
黒田清新人賞を受賞したのは札幌テレビの遊佐真己子氏です。柴田さんは、黒田清新人賞の受賞者は圧倒的に女性が多いと指摘、男性ジャーナリストの奮起を促しました。
引き続き贈賞式に移り、遊佐真己子さんには故黒田清氏のお兄さんの黒田脩氏と大谷昭宏氏から賞状とオブジェ、賞金が、信濃毎日新聞編集局の五十嵐裕氏には、JCJ賞選考委員の諌山修さんが、それぞれ賞状を渡しました。
白戸圭一氏には清田義昭JCJ賞選考委員から、琉球新報の松本剛氏には柴田鉄治氏が、沖縄タイムスの長元朝浩氏に酒井健太郎JCJ賞選考委員が、賞状を渡しました。
その後、遊佐真己子氏、五十嵐裕氏 白戸圭一氏が受賞スピーチをしました。
後半は、受賞記念鼎談「沖縄差別とメディア」。松本剛氏、長元朝浩氏と桂敬一氏(マスコミ九条の会呼びかけ人)が語りあいました。