きょう2月8日、参議院議員会館1階講堂で開かれた「秘密保全法制と報道の自由について考える院内集会」に参加した。
主催の日本弁護士会連合会の宇都宮健児会長が挨拶。宇都宮氏は秘密保全法制が憲法の諸原理と衝突するとし、処罰範囲があいまいで罪刑法定主義に抵触する、報道の委縮効果があることを指摘した。
宇都宮氏はまた、いま棚ざらし状態にある、情報公開法の改正案こそ成立させるべきだとした。
続いて、塩川鉄也衆議院議員(共産党)、大塚耕平参議院議員(民主党)、辻恵衆議院議員(民主党)が、国会情勢に触れながら発言した。
国会議員では、他に後から参加した福島瑞穂参議院議員(社民党党首)、姫井由美子参議院議員(民主党)も発言した。
法案の問題点については日弁連の秘密保全法制に関するワーキンググループ委員の齊藤裕氏が基調報告した。
齊藤氏は、秘密の範囲とされる、国の安全、外交、公共の安全・秩序維持などは、防衛・外交にとどまらず、使用済み核燃料の輸送などもテロ対策を理由に秘密に指定される可能性があるとした。
つづいて報道関連団体から、日本雑誌協会の人権・言論特別委員会委員長の渡瀬昌彦氏と編集倫理委員会の山了吉氏が発言。
さらに日本ペンクラブの言論表現委員会委員長の山田健太氏、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)議長の東海林智氏も、秘密保全法制を批判した。
最後に、沖縄返還の日米密約を明らかにしたジャーナリストの西山太吉氏が発言した。西山氏は、日本社会に日米密約の重大性への認識が薄いことを力説した。
日弁連副会長の三木正俊氏が閉会挨拶をした。