機関紙には全く別の報告記事を出しますが、とりあえずの報告です。
JCJは3月9日、日比谷図書文化会館・大ホールで、3月集会「3.11から2年 報道の使命を問う 安倍ブラック政権の正体」を開いた。
講師は神戸女学院大学教授 の石川康宏氏と元東大新聞研究所教授 の桂敬一氏。
石川康宏氏は「アベノミクス」が自民党が推し進めてきた「構造改革」と同様であることを財界やアメリカからの要求をもとに具体的に論証した。
また「構造改革」と保守派の靖国史観型愛国心の相補性を指摘、それが財界の利害やアメリカの姿勢と矛盾をきたすことも明らかにした。
さらに石川氏は自民党の憲法改正案にも言及、その新自由主義的側面と靖国史観的側面を整理し、財界やアメリカからの改憲要求についても分析した。
3・11以降の政治の混迷や橋下徹大阪市長の維新の会の伸長と失速、さらに官邸前デモに見られる脱原発デモに見られる大衆運動の高揚をふまえ、小泉内閣から昨年の総選挙への政治の流れを概括したうえで、石川氏は運動側の課題やツイッターなどソーシャルメディアの活用についても提起した。
桂敬一氏は、日米会談や安倍首相の施政方針演説についての大手紙の報道を具体的に検証、さらに経済諮問会議や産業競争力会議の具体的な人選に見られる安倍人脈の特徴について指摘した。
後半は質問用紙による質疑応答。マスメディア報道についてスポンサーなどの影響力の有無を問う質問などがあった。 (機関紙部)