機関紙「ジャーナリスト」2014年1月号から転載します。
「放送の自主・自立の危機」
各地のNHK門前でビラ配り
NHKに対する安倍政権の最近の動きを危惧し、言論報道機関としての自主・自立を訴えるビラの配布が、1月14日朝、東京、大阪など全国5か所のNHKの門前で一斉に行われた。
放送を語る会を始め、日本ジャーナリスト会議・放送部会、NHKを監視・激励する視聴者コミュニティー、各地のNHK問題連絡会などさまざまな団体から50人が参加。朝の冷え込みの中、各局門前で出勤する職員や関連団体の人たちに、合わせて2000枚のビラを手渡した。
『放送の自主・自立の危機に際して NHKで働くみなさんに訴えます』と題したメッセージでは、安倍首相が去年、自分と関係の深い作家の百田尚樹氏ら4人を経営委員に任命し、会長人事や放送のあり方に影響を及ぼそうとする恐れがあると指摘。番組やニュースの現場で働く人たちが、こうした動きにひるむことなく、社会のさまざまな出来事について、真実を追究する報道を心がけてほしいと呼びかけている。
また、NHKの労働組合・日放労に対しては、かつてNHKの自立が脅かされた歴史的時点で市民などと連帯して行動した経験を受け継ぎ、労組としての力を発揮してほしいと要望。
このビラには全国の9つの視聴者団体のほか、著名なジャーナリストやメディア研究者、それにNHKの元プロデューサーなど合わせて29人も名を連ねている。
ビラを受け取ったNHK職員の中からは、「NHKの最近の秘密保護法報道はひどすぎる。ジャーナリストとして考え直してほしい」「とても大切な活動で感動した」など、共感や励ましの感想が寄せられている。
ビラまきの後、東京、大阪の参加者の代表がそれぞれ日放労中央と関西支部を訪れて懇談。この中で関西支部委員長は「チラシ配布は大変ありがたい」などと述べた。(放送を語る会)