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石原産業元副工場長に実刑判決が出ました。この問題は一部ブログの記事で知っていましたが、全国的にはあまり知られていないと思い、朝日新聞津総局にお願いして寄稿してもらいました。ある記事が全国版で大きく報じられるかどうか・・・。メディア論としても考えさせられます。
機関紙「ジャーナリスト」06年3月号掲載の記事を紹介します。 地元記者“歯ぎしり”東海のフェロシルト問題 公害企業と地方行政の癒着ぶり 全国レベルの検証 不可欠 三重県が、条例に基づく推奨リサイクル製品に認定した「フェロシルト」。産業廃棄物の廃硫酸汚泥が原料だが、土壌埋め戻し材として愛知、岐阜、三重、京都の各府県に70万㌧余が埋め立てられた。 ところが、各埋設先で環境基準を上回る六価クロムやフッ素などの有害物質が相次ぎ検出されたため、地元住民らは不安を募らせている。 製造元の大手化学メーカー石原産業(本社・大阪市)が、同社四日市工場で生産する主力製品「酸化チタン」の製造工程で大量発生する廃硫酸を、産廃処理費を浮かす目的でリサイクルを偽装。三重県には無害な試料を提出してリサイクル認定を促した疑いが持たれており、4府県警合同捜査本部が廃棄物処理法違反容疑で捜査を進めている。 同社は80年、四日市港に1万㌧余の廃硫酸を垂れ流して伊勢湾を白濁させたとして工場排水規制法違反などの罪に問われ、津地裁の全面有罪判決が確定。公害で刑事責任を追及された全国初の企業となったが、今回も教訓を無視したまま、確信犯的に投棄場所を海から陸に変えた格好だ。 「工場内で申請外の不正な廃液が混入されている」とする情報をつかんだ朝日新聞は05年6月、津総局と四日市支局、名古屋本社報道センターの合同チームが本格的に取材を開始。口の重い関係者らと接触を重ね、同社がひた隠しにする操業日報、月報などの膨大な資料を入手して、不正を否定する幹部の一問一答を含めた特報の予定稿を準備した。 朝日新聞が送った4回目の質問状の回答締め切り日にあたる10月12日夜、同社は三重県庁で抜き打ち会見を開き、廃液不正混入の事実を認めた上で「フェロシルト製造の中心人物だった元副工場長の独断だ」として、会社ぐるみの関与を打ち消した。 これに対し、名古屋本社発行紙面では、予定稿に手を加えて会社ぐるみの偽装を裏付ける記事を1面と社会面に展開し、翌日以後も詳報を打ち続けた。ただ、一報が発表扱いで特報ではなかったせいか、他地域発行の紙面にはなかなか掲載されなかった。 テレビ各局を含む同業他社の報道も東海ローカルにとどまる。地元の記者たちは「企業の不正と後押しした行政の癒着ぶりは、全国レベルで検証されるべきだ」と口をそろえ、地域による報道の温度差に「報道機関の縦割りによる弊害だ」と歯ぎしりする。 土壌汚染をいち早く指摘したのは、各地の住民団体だ。ただ、他府県の動きを把握しにくいのも実情だった。 市民の動きを広域的に把握し、共有する仕組みをつくらない限り、県境をたやすく越えて繰り広げられる不正を暴くのは困難だということも、取材で痛感した教訓だ。 本田直人(朝日新聞津総局)
by ywatari4
| 2007-06-27 14:23
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