今年の1月20非、 NHKのETV番組改変に対して損害賠償を求める裁判で、原告バウネットジャパン側勝訴の控訴審判決が出ました。「ジャーナリスト」2月号では、判決を報じる記事と、西野瑠美子氏(バウネット・ジャパン教導代表)のインタビューを掲載しました。
この判決は、取材された側の期待権や信頼利益の損害などジャーナリズムに関わる論点も大きいのですが、歴史認識の問題も重要です。
インタビュー記事から後半の一部を再掲します。
07年2月号「緊急発言」 西野瑠美子さん
政治家の介入は歴史認識の問題でもある…
なぜ、政治家がこの番組に介入したのか。それは番組が取り上げた女性国際戦犯法廷が、昭和天皇ら被告に「有罪」の判決を言い渡したからでしょう。消し去ったのは「裁き」であり女性国際戦犯法廷そのものです。「慰安婦」問題、天皇の戦争責任、フェミニズムはメディアの三大タブーと聞きましたが、女性国際戦犯法廷にはそれが凝縮されていますからね。メディアの「言論の自由」「表現の自由」が「タブー」により「自主規制」という沈黙に繋がらないことを願います。
「慰安婦」問題と「南京虐殺」は、戦争をどう記憶するのかという「公的記憶」に直面する度に、攻撃の対象にされ続けてきました。それはメディアの「自主規制」にも影響を与えたように思います。
今回の改変問題で名前が上がった政治家たちは皆、「慰安婦」問題を否定する「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」の中枢メンバー、権力ある政治家たちです。
番組改変事件は、「メディアと権力」の問題と同時に、「慰安婦」問題をどう記憶していくかを問いかけています。
是非、多くの皆さんに判決を読んでいだきたいです。