「ジャーナリスト」06年3月号から、岩下俊三さんの記者クラブ批判を分けて掲載します。前号(2月号)のリレー時評には高田正幸さん(北海道新聞)の記者クラブ論が載っています。
岩下俊三さんはテレビで活躍している方です。
JCJは、新聞販売の問題(押し紙など)や記者クラブ問題を結構取り上げています。
「蛸壺」の中で語る公共性
岩下俊三(フリー・ジャーナリスト)
「メディアの公共性とはなんぞや?」折に触れこのような問いを突然、現場の若い記者たちにすると皆、狐に抓まれたような顔になる。次に「今忙しいですから・・・」と苦笑して逃げていくのはまだいいほうで、たいていは無視または蔑視といったところだ。特に、記者クラブなどでこんなことをいおうものなら、あからさまな「排除」の視線が突き刺さる。痛い!で、
それにもめげず、さらに「記者クラブ制度」そのものについてどうおもうかと尋ねると「ついにココに来たらしい」と頭に指をたてられる始末となる。
それでもなお、前回のリレー時評にも書かれていたいわゆる「第二次記者クラブ訴訟」(前号参照)の判決について問うと、ほとんどが「は??」である。さすがに司法クラブなんかでは、そういうことがあったようだと知っているものはいたが、それでもほとんど関心を示す様子は見られなかった。
にもかかわらず、ジャーナリストの集会や研修会などで、彼らはそれなりの「適切な」論評を発し、せっかく勝ち取っている「知る権利」の行使を、、、云々などとほざくのである。
そこで、私はおもわず「権力に“便宜供与”していただいた権利なんて、なんぼのもんじゃい!!」と叫びたくなる。それはフリーの私自身ののひがみであろうと諦めていたが、どうやらそれだけでもではないようだ。