「ジャーナリスト」06年11月号「緊急発言」から。昨年は年末に教育基本法改定が押し切られ、共謀罪導入は待ったをかけました。
JCJ賞選考委員、大谷昭宏さんのインタビューです。
共謀罪は公権力の周到な網打ち
二重構造に乗ったメディアの限界
ゲリラ的な智恵が悪法を止める
市民の運動や今年のJCJ賞を受賞した東京新聞特報面や「サンデープロジェクト」の報道が世論を牽引し、成立を押しとどめている共謀罪。いじめ自殺や未履修が顕在化する中で強行されようとしている教育基本法改定。この状況に抗するには法案審議の時だけにとどまらない粘り強い報道が必要だ。メディア報道の最前線からの大谷昭宏さんの発言は、私たちJCJの運動にも通じる。
(前略)
建前のきれいごとを社会が忌避し出しているのです。例えば景気がよくなったなんて大嘘であって、国民一人当たりの所得は変わっていない。
つまり社会全体が沸かしたての風呂みたいになっているんですよ。上ばかり熱くて下は水。それを今は引っ掻き回そうという流れになっているんです。上ばかり見て温かい、温かいと言うな、と。
一つはいじめの問題です。上の温かいところを見ればいじめはないということになっていた。ところが下の冷たい水が出てきた。子ども達は黙っていられなくなって、自殺という方法でしか訴えられなかったところが哀しい。
タウンミーティングをやる。皆が賛成ですという。そこにあんたらが仕掛けたのだろうという話が出てきた。
きれいごとが通らない時代になってきたのです。安倍首相とか皇族の作り笑いとかを出すと、ガクッとテレビの視聴率が下がる。奥様達は不自然な作り笑いとか安倍首相の建前とかが嫌いなのです。
相変わらず小泉氏を出すと視聴率は上がる。安倍首相が出るとガーっと下がる。安倍内閣の支持率53%などは信じられない。批判もあるけどテレビの視聴率が一番わかる。ザッピングしているから嫌な人間が出るとチャンネルを替えてしまう。
(後略)