JCJ賞贈賞式での選考委員の寸評をまとめました。
〈新聞長期企画〉『挑まれる沖縄戦/「集団自決」問題キャンペーンで受賞した謝花直美』沖縄タイムス編集局つき編集委員に賞を贈った清田義昭JCJ賞選考委員(出版ニュース社代表)の寸評です。
沖縄タイムスさんおめでとうございます。
JCJ賞は、出版、新聞、放送、映画、市民メディア賞、特別賞のジャンルがあり、それぞれいろいろな作品がノミネートされている。毎年一番多いのは出版部門だ。
あら選らびされた中から選んでいく。出版は出版、放送は放送、新聞は新聞でしかできないというメディア特性を生かした作品がノミネートされている。
作品についてはいろいろ選考委員の立場から意見がでる。今回も白熱した場面があった。メディア特性を活かした、このメディアならではというのが選考基準になっているのだと思う。
今年の作品では特別賞を受賞した映画「ひめゆり」が印象に残った。かなり長い映画だが、映画でなければできない作品だと思った。
「集団自決」の新聞での長期キャンペーンは2年前から始まり、現在も進行中だ。謝花さんに伺ったところ、「これから大変な問題になるだろう、いつ終わるかわからない」とのことだった。
自決で軍の命令があったという問題でいろいろ議論がある。岩波書店、大江健三郎が訴訟を起こされて裁判が進行中だ。教科書に対する文科省の介入があって、これから「集団自決」について皆に考えるよう迫ってくる問題だと思う。
沖縄タイムスという地元の新聞が、一番身近な問題で、一番わかっている状況でのキャンペーンをはった。ジャーナリズムの一番原点にいる立場からのキャンペーンだから説得力もある。 普段沖縄タイムスをみているわけではないが、このたびまとめて読ませてもらい、新聞キャンペーンはこういうものだとつくづく感じた。