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JCJ贈賞式でのプレゼンターの言葉を掲載しています。今回は諌山修さん。
JCJ特別賞受賞の〈ドキュメンタリー映画〉『ひめゆり』の柴田昌平監督に賞状、記念品を手渡した諌山修JCJ賞選考委員のスピーチ。 正直、『ひめゆり』という映画がノミネートされたとき、まっさきに思ったのは「なんでいまさら」。 私たちの世代なら昭和28年に今井正監督の作った映画でひめゆり部隊の悲劇のことをご存知だろう。その後今井正監督自身ののカラーによるリメイクも含めて、前後4回、ひめゆりは映画化されているそうだ。普通の大人ならひめゆりの話は知っている。 子ども達はどうか。沖縄に修学旅行に行けば必ずひめゆりの塔にお参りしているはずだ。 オーバーにいうならば、およそ日本人なら広島、長崎とならんで沖縄戦最大の悲劇であるひめゆり部隊の悲劇はみんな知っているつもりだ。知っているつもりなんです。 だから私は、「なにをいまさら」と最初に思った。そして映画館にいって、一言で言うと打ちのめされた。自分は知っているつもりでも、ひめゆりのことを何も知らなかったとつくづく感じた。 この映画に登場するのは、生存者のうち22人の女性たちだ。当時15歳から19歳の女学生だったというから、60年以上たった今は全員が80歳前後のおばあさん。 この人たちが、たとえば野戦病院で、たとえばアメリカ兵に追い詰められた海岸で、なにを体験して、そのときどう思ったかと実に静かに語る映画だ。 ところがその体験たるや・・・。136人の人が亡くなった。戦地に動員された先生、女学生の実に7割までが亡くなっている。それは悲惨な証言が続く。爆弾、機銃掃射、火炎放射器。最後には手りゅう弾による集団自決。このすさまじい話を淡々と彼女たちは語る。 人間の想像力は不思議なものだ。悲惨な戦闘シーンは出てこない。ただただおばあさんが語るだけだ。ところが証言を聞いている私たちは、頭の中にその地獄の映像をイメージできる。息を呑むような追体験を知らずしらずにしている。 この映画にはテレビのドキュメンタリーにつき物の説明的なナレーションは一切入らない。ただ証言だけ。それは作者が人間の言葉の力、それを受けとめるイマジネーションの力を信じた結果の選択だろうと感じた。 言い換えれば劇映画のようにスタジオできれいな女優さんが死んでいくという方法ではなくて、80歳のおばあさんたちがしゃべる顔にかけたのだと思う。彼女たちは見事に応えています。みんな非常にきれいで魅力的だ。人生を感じさせるいい顔をしている。しゃべりも素晴らしい。人生を重ねてきた女性の優しさ、奥ゆかしさを感じさせる。 なぜこんな目にあうのだとか、軍国主義が憎いとか、恨みがましいことは一言も言わない。そのかわり自分だけが生き残って、死んだ友達や先生に申し訳ないと半世紀以上たった今もそういう。その言葉が控えめで謙虚であればあるだけ、彼女たちをそういう極限状況に立たせた戦争の狂気を激しく憎むようになる。 戦後レジームの脱却などと核武装論議をするような勢力に対する激しい怒りを改めて覚える。選考委員は全員一致でこの作品を特別賞に選んだ。 この映画はこれほど残酷なのに実に美しい。是非、皆さんご覧ください。 上映・・・ポレポレ東中野
by ywatari4
| 2007-08-19 10:56
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