機関紙「ジャーナリスト」08年5月号から。
戦争のない世界への道しるべ
9条世界会議ヒロシマ1100人が集う
5月5日、広島市中区の市立アステールプラザで開かれた「9条世界会議ヒロシマ」には、約1100人が集い、「9条の心・ヒロシマの心」を世界に伝え広げようとの覚悟を新たにした。
幕開けは保育園児を含む市民150人で結成したコーラスナインの歌声、続いて実行委共同代表の平岡敬・前広島市長(広島マスコミ九条の会代表)が開会あいさつで「戦争を拒否する」九条の心意気を訴えた。
幕張での世界会議から駆けつけたノーベル平和賞受賞者のマイレッド・マグワイアさんが、北アイルランドにおける「暴力の連鎖」の末にたどりついた確信を話した。「赦しを乞い、赦し合うこと、それは例えば日本と東アジア諸国との関係でも必要なことだ」と指摘し、「世界平和への先導者として、ヒロシマは重要な役割を果たすことができる」と語り、会場から大きな拍手が応えた。
舞台は広島で活躍する4人のリレートークに-。
再び戦争をしないと決意した憲法9条の背景に核兵器の存在がある。医師の片岡勝子とNPО法人代表の渡部朋子さんは、子どもの時に「原爆の子の像」と「折り鶴」から感じた痛切な思いを述懐。「今その二つは世界平和のシンボルになっており、9条もそうあってほしい」と希望を託した。
国連訓練調査研究所(UNITAR=ユニタール)アジア太平洋地域広島事務所長のナスリーン・アジミさんは、国連安全保障理事会の常任理事国がそろって武器輸出国であると言及。しかし、現実がそうでも一人一人が変われば世界も変わっていくと強調した。広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長は、「米国と親しく、しかも9条を持つ日本が、『戦争してはならない』と強く意見すべきだ」と締めくくった。
集いは最後に「9条は戦争のない世界を創るための道しるべ」と訴えた『ヒロシマ宣言』を採択、世界平和の前進を誓った。
(広島支部)