昨年11月29日に出版労連とMIC(日本マスコミ文化情報労組会議)が開いたシンポジウムの内容がブックレットになって発売されました。
ジャーナリストが危ない (花伝社・本体800円+税)
オリコンに訴えられた鳥賀陽弘道さん、JR総連、JR東労組から訴えられた西岡研介さん、キヤノンの御手洗冨士夫氏に訴えられた斎藤貴男さん、の4人のフリーランスと安倍事務所から訴えられた朝日新聞の山田厚史さんが参加したシンポジウムの記録です。
生き生きしたブックレットです。一部抜書きしましょう。
西岡研介さんの発言です。
「結局、自衛するしかないんですね。私は誰も頼っていないし、大手資本には頭から期待していません。講談社が守ってくれるとは、これっぽっちも思っていない。そのかわり、カネだけくれたらこっちでやるから、と。そういうふうな悲惨な時代であることは確かなんです。
僕みたいに、関西出身で、交渉上手だったらいいですよ。鳥賀陽さんみたいにまじめにやっているライターがこんなに苦しまなあかんのです。誰からもお金ももらえんと。」
名誉毀損というと、強者であるマスコミ(企業)が、弱者である私人を切り捨て御免で報道して被害を与えるようなイメージで見ている方もいるかもしれません。
今の現実は、だいぶ違います。