JCJ機関紙「ジャーナリスト」7月号から。
JCJ機関紙の6面は「本」を取り上げています。
『ロスジェネ』創刊号
(かもがわ出版 1300円)
「超左翼マガジン」というタイトルが目を引く。この間、左翼を堂々と名乗って雑誌をつくるなど、まったく考えられなかった。しかも、30代前後のロストジェネレーションの手によるものだ。「超左翼」の若者たちは、「右と左は手を結べるか」と問い掛ける。左翼の立場を相手に押しつけるのでなく、どうやって連帯を広げるのかが、「超左翼」の新しさらしい。若者の貧困が、左右と関係なく深刻化している現状の反映であろう。
「希望は、戦争」と発言して物議を醸した赤木智弘氏と、「新しい連帯」を訴えるロスジェネ編集長の浅尾大輔氏の対談は、その試みの象徴ともいえる。雨宮処凛氏の論考「生きづらさが乗り超えさせる左右の垣根」も同様だ。こういう世代論の強調が、国民的規模での連帯にとって有益なのかという疑問の声も、一部から聞かれる。
次号では、若者と大人は手を結べるかがテーマになるらしい。若い世代の問い掛けに大人は応えられるかどうかが、いま問われているように思う。
高木彰