JCJ機関紙『ジャーナリスト』08年8月号から、コラム「視角」を掲載します。
行かえの代りの▼マークをのこしてみました。
こういう記事は週刊誌しか書けないのか?そんなことを考えたのは、「サンデー毎日」8月24日号の「麻生が豪遊する『クラブ・料亭』の全情報」だ▼別に秘密の情報ではない。06年の政治資金報告書による麻生太郎自民党幹事長の資金管理団体「素淮会」の支出分析だ。同誌によると、この会の組織活動費は年間8404万円。そして例えば06年2月14日には一晩で205万4322円を都内の料亭などで使ったという。具体的に「露地やま祢」「かかし家」「山祥庵」「宵待草」「ウイングスインコーポレイテッド」で8~9万円余、クラブ「シュミネ」で48万円余、料亭「幸本」で110万円余…。すごい額だ▼国税庁の統計では、同じ06年に年間通して働いた民間給与所得者のうち、年収200万円以下の人は1022万7千人。全体の4・4人に1人だ。麻生さんはそんな労働者の1年分の所得を1日で使うわけ。同誌はこのカネの出所について「政党助成金を受けた自民党本部↓選挙区支部↓資金管理団体という順番で税金が還流したことになる」と指摘する▼この種の記事、政治部的には「品がない記事」だという。だがそれ以前に、ポスト福田の第一人者だという人物のこの政治姿勢を告発しないで、ワーキングプアや派遣社員や格差を論じることができるのか?▼問われているのは、「メディアのメインストリームの姿勢」そのものだ。